
パシャリッ
つい、気になってシャッターを押した。
ここは、宮崎県の、とある村であった。
世の中に、《無人販売所》なるものがある。
木の囲いの中に、キャベツやトマトなどが置いてあって、
100円入れれば勝手に持っていっていいというシステムだ。
人の良心にゆだねている。
諸外国では、ほとんど成り立たない日本の優れたシステムだ。
ところが、冒頭の写真で祝っているのは・・
《有人販売所》
写真の真ん中には、《祝》という文字すら見える。
有人販売所が出来たことを、ことのほか喜んでいる。
これまでは、無人ばかりだったのに、
有人にすれば、丁寧な接待ができるのである。
有人に慣れすぎた我々には、とまどってしまう祝い方だ。
昨今、無人販売所好きの奥方には、
この《祝》の文字に・・?マークを感じるかもしれない。
これは、
お店(スーパー)の出来始めといっていいだろう。
農家の方たちが作った作物を、
適正価格で客に買い取ってもらうのである。
顔を見ながら、商売を成り立てるのである。
農家と客の接点が、ついにこの村に誕生したのだ。
祝わなくてなんとする!
ん・・?
よく見ると、<13区>とある。
すると、ほかにも祝うべき有人販売所が出来たんだな。
祝いは、やはり、酒盛りをやったのだろうか?
地域の野菜が肴になったのだろうか?
う~~む、参加してみたかった・・・
そして、やってみたかった。
《一日有人販売所所長》

「え~ニラだけ?」の無人販売所