
「おおアンタ、あの次男坊かあ~!」
大分県の竹田市。
滝廉太郎作曲の<荒城の月>の舞台となった、
岡城の城下町である。
その竹田市の殿町(とのまち)に小学6年の時住んでいた。
住んでいた家が、冒頭の写真の右側の塀の屋敷だ。
江戸時代の武家屋敷である。
なぜ、そんな屋敷にとの疑問には、
過去ログを参照して頂くとして、
この屋敷には、持ち主が当然いる。
その方から、私の父親が借り受けていたのだが、
その持ち主の子孫はまだ健在だった!
それが、冒頭のセリフだ。
「けんじろ君のオヤジさんは?」
『はあ、3年前にアッチに逝きまして』
「そら残念じゃな」
『アナタ様は、すでに50年前に相当の爺様とお見受け候』
「そら、ワシの父親じゃがヨ」
江戸時代の武家屋敷は、今では、門と、倉と、
五右衛門風呂の小屋しか残っていなかった。
《引越し③》 2006年、8月19日
《引越し④》 2006年。8月20日
《引越し⑤》 2006年、8月21日