週末恒例県別写真 <福島県>
《入水鍾乳洞》いりみず
日本にあまたある観光洞窟の中で、
探検観光洞窟として、オープンしている珍しい洞窟だ。
<どこにあるか?>
大洞窟として有名な、阿武隈洞から車で、5分。
<料金は?>
Aコース550円。 Bコース700円。
Cコース(5人まで、インストラクター付きで)4600円。
<時間は?>
往復で、A30分。 B60分。 C90分。
<準備するものは?>
濡れても構わない格好。
レンタルの雨具とサンダル、
ロウソクと
マッチを貸してくれる。
今、ロウソクとマッチと言った。
これが、この洞窟のスリルを盛り上げる。
A~Cまで、一本道のコースである。
洞内に入ると、Aコースは明かりがあるが、
次のBコースの柵を越えると、明かりがわずかしか無くなる。
ほとんど真っ暗な中を進む。
唯一の明かりは、アナタが持っているロウソクだ。
足元には、地下水がザーザーと流れている。
氷水に近い冷水だ。
天井からポタンポタンと水がしたたり落ちる。
すると、何が起こる?
偶然にも、ロウソクの火に、落ちてきた水が当たると・・
ジュッ!
明かりが消える。
ヒエェ~~~
ここで、アナタは、入り口で貸してもらった、
マッチを取り出さなければならない。
取り出した挙句に、間違っても、落としてはいけない。
下は、水ジャージャーだ。
真っ暗闇に、取り残される。
だから、細心の注意を払って、マッチを取り出し、
慎重に、火薬を擦る。
ロウソクに点火したら、再びマッチをしまう。
もちろん、濡れないポケットにビニールに包んで、しまう。
洞内の天井は、高かったり、低かったり。
低いところでは、60センチほどしかなかったりする。
つまり、這ってすすむ。
そこにも、水がジャージャー。
「ずぶぬれじゃないか!」と、嘆いた方がいい。
そして、Bコースが終わると、カギがかかった門扉があり、
Cコースの始まりだ。
インストラクター同行でなければ、入れない。
なぜか?
ここから先は、まったく明かりが無い。
その上、一箇所、上か下か、どっちに進むのか迷う場所がある。
間違うと、極めて危険だ。
正解は・・・教えない。
この探検洞に入って出てくると、
たいがい頭や背中に、軽い傷をおっている。
恐れおののいた代償である。
スリル代ともいえる。
そして、ご褒美は、出てきた所に、
温泉が待っている。
700円で、こんなに楽しめる観光施設があるだろうか?
えっ、もしマッチを落としたら・・?
ふふふ・・その時のために、入り口で、
手首に番号札をくくり付けられたでしょ。
一定時間以内に帰ってこなかったら、捜索隊が出るってサ。
ヒエェ~~~
お隣りの 阿武隈洞