「袖を通したんだから!」
一度使ったんだからと、洗濯機の前で非難される。
今朝出かける際、衣装クロゼットから、
長袖シャツを取り出した。
紺色のお気に入りのシャツだ。
袖を通して、出かけた。
30分ほどして、帰ってきた。
脱いだ。
汗はかいていなかった。
たたんで、元のクロゼットに仕舞った。
ここで、叱られる。
「洗いなさい、袖をとおしたんだから」
確かに、袖を通した。
しかし、洗うほど汚しただろうか?
衣服に良くない物質を付着させただろうか?
洗えば、水を使う。
洗剤を使う。
それが、川に流れ、海に出てゆく。
いいのか!
《衣装タンスからいったん取り出したら、すぐに洗う》
というのは、
気分の問題ではないのか?
そこまで、潔癖にならなくてもいいのではないだろうか?
やはり、ここはひとつ・・
衣装棚の横に、サブ衣装棚をつくるべきだ。
少しだけ使用した衣服を、将来洗うべく、一時置いておく場所だ。
将来ったって、一週間も二週間もの将来ではない。
ちょいとの間、洗いを待って貰う日にちだ。
庭で作業する程度なら、そのサブ衣装棚から、
ズボンでもシャツでも取り出せばいい。
二度目の袖通しならば、胸をはって洗濯機に放りこめる。
「どうだ!汚したゾ!」
よもや三度目の袖通しまで、延長したシャツなら、
「偉いじゃないか!」
お褒めの言葉まで頂けるかもしれない。
そして、本来の衣装棚から取り出した新品シャツに袖を通す、
大きな喜びが生まれるではないか。
感謝の気持ちで、旅立てるではないか。
よし、サブ衣装棚を造ろう!
「あのネ、ウチはそんな広さないの!」
ふぁ~い
ラムネ温泉 大分県