
小学校の頃の通学は、面白かった。
丘を越えるのは、当たり前だった。
山を越える通学もあった。
川を、ジャブジャブ遡行もしたものだ。
時間は、30分、一時間・・
2時間かけて、やって来る友達と、
まろびながら、通学していた。
なおかつ、私は、転校生だ。
転向する度、通学路は変わる。
1時間もの通学路は、旅行と言ってもいい。
毎日、旅行し、旅行しながら帰ってくる。
ところが、
子供は、同じ旅行路を歩かない。
毎日、あっち行ったり、こっち行ったり・・
昨日、ある映画を観た。
《世界の果ての通学路》
なんだコレは!
この映画の内容は、勿論語らない。
アナタが観るまでは語らないが、あまりのあまりに、
立ち上がれないでいる。
なんだコレは!
(劇場公開はまもなく)
そういえば・・・
小学6年の時、大分県の竹田市の小学校に通っていた。
そこに、遠くから通ってくる一人の子供がいた。
毎日、自転車で2時間かけてやってくる。
舗装されていない道を、
キ~コキ~コ、車輪を回しながらやってくる。
そんなある日・・
あれは遠足の日だった。
彼は、いつものようにキ~コキ~コで学校にやってきた。
「さあ、しゅっぱ~つ!」
みんなで、遠足に歩き出す。
目的地は、はるか遠くの山の中だ。
数時間かけ、ヘトヘトになって辿り着く。
お弁当を開く。
その時だ・・
「え~とぉ、あそこにあるのがオレんチ」
自転車通学の彼が、
山の中腹に鎮座する家が、自分の家だと指差している。
ふ~ん、
っとすると、君は、今朝ここから、学校まで自転車で行って、
今、家まで遠足してきたんだよナ。
で・・だ・・これからどうするんだい?
彼としては、<遠足>に参加したのだから、
誰恥じる事のない<
完璧なる遠足>をしたかったらしい。
このまま、じぶんチに帰るなんぞ、途中棄権になってしまう。
その後、当たり前のように、
みんなと一緒に学校まで戻っていった。
で・・当然・・そのあとアノ家まで・・・・・