
「関東の雪、あんまりではないか!」
雪かきをしながら、起こっているお父さんを横目に見ながら、
長靴履いて、ぶらりと散歩に出た。
まだまだ、雪だらけの雪原が広がっていた。
といっても、雪が無い時は、ただの丘陵だ。
っとその時だった・・
ひと盛りの土の山が現れた。
高さ10m、直径30m。
土手の横に土盛りがしてある。
「なぜ、こんな土の山が、こんな所に?」
疑問はさておき、<山>とあれば、すぐに登る。
そう、すぐに登った。
っと、目の前に・・・なんと!
蕗の薹(ふきのとう)の群落!
「こ・・こ・こんなところに蕗の薹の群落!」
蕗の薹は、春先、いや、冬の終わりに、
川の土手あたりに、姿を現す。
現した途端に、マニアの手によって、すぐに摘み取られる。
ゆえに、都会近郊で、
蕗の薹が群落で顔を出しているのを見たことがない。
それも、散歩の途中で・・
(コレって、摘んでいいのか?)
所有権とか、採掘権とかあるのだろうか?
「すみませ~ん、採っていいですかあ~?」
数百メートル内、人っ子一人いない。
(コレって、川の土手でツクシを採るのと同じだよな)
(山でグミの実をもぐのと同じだよな)
ポケットに少しだけ・・

蕗の薹のてんぷらと蕎麦