
《スキーに目覚めてしまった》
30才台後半に、ウインドサーフィンに目覚めた私だ。
40才台の後半には、フリークライミング、
いわゆる、岩登りの目覚めだ。
そして、60才の目覚めが、スキーである。
「スキーはサ、こどもの頃からやっとらんと、ケガするゼ」
皆がおっしゃる。
「スキーはサ、年寄りはやめときナ」
友がおっしゃる。
「どうかケガしないように、お願いします」
マネージャーが、頭を抱える。
たぶん、私はケガをしない。
私の無謀さも、今や影をひそめた。
石橋を叩きながら、雪とたわむれている。
とはいえ、
「先日は、春一番の強風時にもスキーに行ったではないか!」
お叱りを受けそうだ。
「スキー二回目なのに、中級コースばっかり、
ガンガン滑っているではないか!」
ダメ出しを貰いそうだ。
「上級コースにも、顔を出しているそうじゃないか!」
大丈夫!
私の石橋は固い。
ドスドス踏んでも、壊れない。
少なくとも、来期まで、スキーは、しばしお預けである。
年齢がいってから始めると、有利なこともあった。
リフト代が、かなり割安になる。
一日4000円が、2500円になった。
道具レンタル料も、3割ほど安くなる。
これは、レディース割引よりも安い。
子供と同額である。
言ってみれば、私は子供扱いされているのだ。
「はぁ~い、エッジをたててごらぁ~ん」

レンタルの服のサイズを間違い、ダブダブを来ている初心者の私