
野球の練習を見たことがあるだろうか?
中学や高校の野球部の練習を見ていると、
選手が大声で、何か叫んでいる。
コーチらは、声を出せと叫んでいる。
耳を傾けてみよう。
「オェオェウェア~~~!」
何やら、訳の解らない日本語が飛び交っている。
アレは何と言っているのだろう?
知ってます?
実は、彼らはこう言っているのだ。
「
さあ~来~い!」
外野も内野も、守っている選手は、
「球よ、
さあ飛んで
来い」と声をあげているのだ。
最初は、そう教わる。
「さあ~来~い」
それが、毎日毎日何度も何度も、同じ叫び方をしている内に、
だんだんナマってくる。
「さ、お~~い」
練習で疲れているので、子音がとれてゆく。
「あぁ~うおぁ~~~い」
どんどん変化してゆく。
「おぇおぇうぇ~~うぇいぇういぃや~~~」
殆ど原型を留めていない。
本人も、最初に何と言っていたか、忘れてしまっている。
昨日、大相撲のテレビ中継を昼過ぎから観ていた。
三段目や幕下の相撲だ。
若手がたくさん出てくる。
となると、審判である行司も、当然若手だ。
一人が、4~5組ほど裁いている。
行司の掛け声に、様々な個性が有る事がわかった。
「まったなし!」
軍配を返す。
ここまでは、どの行司も同じ掛け声をあげる。
力士が手を突いて取組を始める。
「はっけよ~い、のこったのこったア~」
個性は、はっけよ~いの後だ。
「残った」である原型は、変形するらしい。
「なぁ~とぉ、なぁ~とぉ!」
納豆売りがいるかと思えば、、
「なかなかなかなかったぁ~なかなかなかったぁ~」
ヒグラシもおられる。
ある行司はこう言っている。
「はっけよ~い、
ムルンパ、ムルンパぁ~ムルンパムルンパぁ~」
何度聞いても、私には、「ムルンパ」としか聞こえない。
「のこった」が、どこをどういう旅をして、
「ムルンパ」に姿を変えたのだろう?
そして、野球と同じように、戦いの最中の掛け声には、
決まりがないらしく、お咎めもないようである。