
《胴上げされる人は、舞い上がってはいけない》
勝った!優勝だ!
すぐに胴上げが始まる。
監督を胴上げする。
監督は、総じて重い。
ときに、取り落とし、落下してしまう。
ドスン!
大怪我をおう。
「おめでとう!」
結婚式のあと、新郎を酔っぱらった友人達が胴上げする。
「せ~のおぉ~!」
と言いながら、勢いだけで、皆、無責任だ。
ドスン!
落下する。
ここで、胴上げされる側の、心構えを述べてみよう。
はからずも、始まった胴上げ。
胴上げとは、考えてみると、かなりいい加減なスポーツだ。
敢えてスポーツと言った。
それは、筋肉を、とてもとても使うからだ。
ところが・・
競わないスポーツだ。
アナタ任せのスポーツだ。
団体スポーツにも拘わらず、指導者がいない。
スター選手もいない。
何となくの勢いだけで始まる偶発スポーツだ。
スポーツのくせして、《持ち上げる、放る》という、
特殊な体力に自信のない人までが、紛れ込んでいる。
そして、ここが肝腎なところなのだが・・・
誰もが、人任せだ。
「わ~せぇ~わ~せぇ~!」
大騒ぎで空に浮かべながら、何回放り挙げるかは、誰も解らない。
誰か一人でも、もう終わりだと気を抜けば、
それだけで、人は落下する。
はからずも・・
胴上げをされてしまう事態に陥ったアナタに提言だ。
持ち上げられたら、逃げようがない。
ではどうするか?
《硬直する》
身体を大の字にして、思いっきり力を入れる。
ここが、人生の崖っぷちだとばかりに、力を入れる。
すると、表面積の関係で、持ち上げる人の数が増える。
固い身体は、持ち上げる人も持ちやすい。
つまり、落としにくい。
空に舞いあがったら、決して腰砕けにならない事だ。
身体を、九の字にしないことだ。
水平になったまま、落下すべきである。
しかし、その前に、
胴上げされそうになったら、逃げるのが一番である。
胴上げは、
うさぎ跳びと並んで、
次世代に絶滅するスポーツだと信じている。