一昨日の、駅前旅館に泊まった翌日は、一転、ホテルだった。
ガチャリ
カギを開けて部屋に入るなり、驚いた。
冒頭の写真は、その瞬間私が見た風景である。
部屋の中に、<リビング>がある。
普通のホテルの部屋のテーブルは押しなべて低い。
ところが、この部屋には、
アパートやマンションのダイニングと見間違ごうばかりの、
テーブルと椅子だ。
家族4人で、夕食をいただく時の食卓だ。
なぜ、コレなの?
しかし、次の瞬間、私はハタと膝を叩いた。
これって、私のホテル生活にぴったりじゃない?
長逗留するホテル生活を送っている身にとっては、
このテーブルと椅子は、過ごしやすい。
フカフカのソファだと、座ったり立ったりが面倒だ。
テーブルの上に置いたグラスや箸に手を伸ばすのも、
おっくうになる。
そこへゆくと、椅子にテーブルは、機能的である。
文字を書くのも、パソコンをいじるのも、やり易い。
人が尋ねてくれば、宴会すら出来る。
振り返った場所に台所が無いのが不思議なくらいだ。
ホテルというより、ウイークリーマンションに近い。
このホテルは、岩手県の久慈市にあった。
この日本的な感覚・・
同じく久慈の一昨日の旅館といい、実に味わい深い。
今はやりの、超の付くビジネスティックなホテルは、
それはそれで、割り切り方が、はっきりしていて良いのだが、
人間味をしっかり残した宿にも、惹かれる。
特に、
どこか抜けてる部分があるってのもいいもんだ。
抜けてるとは、<勘違い>と同じ意味で、
私的には、好きな要素である。