大歩危小歩危(おおぼけこぼけ)とは、
徳島の吉野川の上流の観光地である。
讃岐と土佐を結ぶ土讃線の駅がある。
大歩危駅、小歩危駅。
そこは、祖谷谷(いやだに)という、
日本でも有数の雨の多い秘境だ。
一度雨が降り出すと、ありとあらゆる雨粒が谷に流れ込み、
水位が信じられないほど上がる。
5m8m水位上昇は当たり前という世界になる。
ゆえに、雨が降らない頃に観光にむかうことになる。
駐車場に車を止め、断崖の上から川面を覗き込む。
あそこまで降りていくの?
随分下のほうに、観光船の発着場がある。
それもそうだろう・・
増水すると、この駐車場あたりまで、水がやってくるのだ。
降りてゆくという事は、
今は、安全な時間帯だと教えてくれている。
船頭さんの操船で、断崖の底の川面をただよっている。
船頭さんが、突然、パン屑を空中に放る。(冒頭写真)
すると、どこからともなくトンビが飛来し、
パクリと咥えて飛び去ってゆく。
どうやら、手なずけているらしい。
おだやかな船上に思わず居眠りしたくなる。
大歩危小歩危って、危険極まりない場所じゃなかったの?
危ないって字が二つも入っているしぃ・・
そう、観光船は危ない場所は通らない。
そこで、危ない場面に会いたかったら、是非お薦めはコレだ。
《ラフティング》
大きなゴムボートに乗って、荒れくる急流を下るのだ。
ウエットスーツにヘルメット、ライフジャケットにオールを掴み、
日本一の激流に翻弄される。
どうせ行くなら、おおぼけこぼけ
われを忘れて、おおぼけこぼけ
悲鳴絶叫、おおぼけこぼけ
<船の救命具> このデザインは人気があるらしく、
木曽川の鵜飼船でも採用されてた。