芝居の旅の途中だ。
夜遅く夜中にホテルに到着する。
キーを貰って、部屋のドアあける。
「あ・暑い・・」
クーラーを冷房の強にする。
シャワーを浴び、ベッドに倒れ込む。
(ん・・涼しくなってないな)
冷房関係の装置を、アレコレいじってみる。
(変わらない・・暑い!えっ、30度?)
フロントに電話をいれる。
「冷房が効かないんですが・・」
『しばらくお待ちすると入ります、しばらく・・』
ふ~ん、そうなんだ・・
言われたとおり、
しばらく待った。
「あのぉすみません、まだ暑いんですが・・」
『もう
しばらく・・』
もう夜中の2時だ。
明日のために早く寝なければ・・
「悪いんですけんど、部屋に来て貰えませんか?」
やってきたフロント係りの方。
『うわっ、なんですか、この部屋!あっ冷房壊れてる!』
しかして、夜中に荷物まとめて部屋移動と相なった。
団体旅行をしていても、私の場合、こういう事が起こる。
頻繁に起こる。
起こるのは、いつも
私だけである。
その翌日のホテル。
「あれっ、テレビがつかない」
あれやこれ、いじってみる。
「すみませ~ん、テレビがつかないんですが」
『主電源入れてください』
「入ってます」
『リモコンの電池さわってみて下さい』
「さわりました」
フロント係りの方がやってきた。
『あれっ、テレビ壊れてる!珍しいなあ!』
こういう頻度である。
たぶん明日も何かあるだろう。
こういつもいつも、不幸がおきると、
(あっ、又か・・)
慣れ症になってくる。
文句を言う気がなくなる。
私の場合、
逆クレーマーと呼んで貰いたい。
そういえば、一週間前のホテルでは、
バスの水が流れ出さず、困ったものの、そのまま入っていたな。
もう、いいや・・・