
まあた将棋の話だ。
またまた、滅多に見られないシーンに出会った。
冒頭の写真はその時のものだ。
将棋に詳しいアナタに、何が
滅多なのか指摘してほしい。
将棋に詳しくないアナタには、将棋の駒の話をしよう。
将棋の駒は、全部で、40枚ある。
駒とは、チェスの場合の、立っている奴だ。
オセロの場合の白黒の奴だ。
碁の場合の白黒の石だ。
その中で、軍隊で申せば、切ったハッタの強い奴がいる。
銀と金だ。
<銀>とは、強くて血気盛んな奴である。
前に行きたくて戦いたくて仕方ない。
<金>とは、王様の守りに目を配り、
王様の腹臣として、最も信頼されている奴だ。
さあ、その銀は自軍に2つある。
金も2つある。
つまり、金銀、4枚を自分は持っており、
両軍で8枚ある。
そして、将棋のルールは、
<相手の駒を奪ったら、再使用していい>
さて、ここで、冒頭の写真に戻ろう。
上部の対局者の金銀の枚数を数えて欲しい。
おおまいごっと!
なんと、
8枚全部、拾得しているのだ!
犠牲として、角などを取られているものの、
8枚全部奪ってしまう将棋など、見たことがない。
何が起こったのだろう?
将棋のプロの名誉の為に、ただしておくと、
この試合は、プロ目前の棋士二人の対局である。
苦しみながら、あえぎながら、
明日を夢見て戦っている戦士である。
ギリギリの若きエネルギーがぶつかると、
かような珍事も起こってしまう。