
熊本と云えば、阿蘇を語らずには通れない。
<あそ>の漢字を書きなさいと言われて、
すぐに書ける人はいない、と言われている阿蘇。
「火山の小話・・・・アッソ」
伝統的な小話にも使われる阿蘇。
「九州は、阿蘇の外輪山だ」と、まことしやかに言われると、
なんとなく納得してしまう阿蘇。
「大分から、風呂洗面器片手に阿蘇まで歩いた」と語ったら、
嘘つき呼ばわりされた阿蘇。
「帰りは、ヒッチハイクで帰った」と言ったら、
やっと信じてくれた阿蘇。
手塚治虫のマンガ≪火の鳥≫で、
太古に人が、竪穴の底で暮らしている話が出てくるが、
あの場所のモデルは、阿蘇の外輪山の盆地だと信じている阿蘇。
その昔、阿蘇は噴火で、山がどんどん高くなり、
やがてドスンと地盤沈下するのだが、
ドスンの前の高さが富士山を超えていたと静岡の方に言ったら、
フンっと、馬鹿にされた阿蘇。
山梨の方にも言ったが、聞いてもくれなかった阿蘇。
空飛ぶ大怪獣ラドンを生んだ阿蘇。
ゴジラと戦ったラドンが眠っていた阿蘇。
去年、大分から阿蘇まで、やっと線路が復旧した阿蘇。
阿蘇から、南東に外輪山を超えると、
すぐに高千穂峡にたどり着くことを知らない人が多い、阿蘇。
阿蘇山の標高を知るには、声に出して、
「肥後の国(
ひごの
くに)」と言えば簡単である事に気づく阿蘇。
1592m