「ねえねえ、宝くじ、なかなか
当てないねエ」
このセリフ、少し変だよね。
「当たらない」ではなく、「当てない」と言っている。
人は皆、宝くじは<当たるもの>だと思っている。
<
当てるものだ>とは思っていない。
ところが・・・よく考えてみよう。
宝くじとは、皆に配られるモノではない。
積極的に、買い求めるモノだ。
ゆえに、「当たればいいな」などと、
ホンワカした願望を抱きつつも、実際は、
「当ててやる」と鼻息は荒い。
毎回毎回ジャンボ宝くじを買っている人は、
「今度こそ、
当ててやる!」の意気込みが、
販売窓口の列の後ろまで伝わってくる。
もう、今後、
「残念、当たらなかったネ」という会話はやめよう。
「今度も、当てなかったネ」
これでいこう。
「よぉし、次は当ててみせるゾ」
積極性を打ち出そう!
窓口のおばちゃんも、
「どうか当たりますように」
などと申さずに、
「どうぞ、当ててください」
と鼓舞してほしい。
そして、見事、大願成就した暁には、
「当たったわけではない」という自負心の元に、
そっと叫ぼう。
「ウワァ!
当てたゾぉぉ~~~!」