今年の夏休みの研究は、やはり蝉である。
「オ~シツクツク」と言われているツクツクホーシである。
蝉の中でも、変な奴だ。
蝉の名は語尾に、蝉の名前がつく。
アブラゼミ、ミンミンゼミ、チイチイゼミ、クマゼミ、
○○蝉と名前がつく蝉が多い中で、
彼だけは、
ただそのまま、名前を呼ばれる。
<ツクツクホーシ>
語尾に、○○蝉という接尾語がない。
<ヒグラシ>がいるじゃないと、眉つり上げたアナタには、
後日、あらためて話をしよう。
さて、彼の鳴き方は一昨年、検証した。(下段に参照)
ツクツクホーシから、
ツクツクイ~ヨ~に移っていく流れを語った。
では彼の、
鳴き方の下心を検証してみよう。
彼が最初に鳴いている、<ホーシツクツク>の繰り返しは、
メスたちに、
「ここに俺はいるヨ!」のシュプレヒコールなのだ。
そして、続く、あの絶叫!
<ツクツクイ~ヨォ~>
この歌は、イシマル説によると、
『どこまでこのフレーズを続けられるか?』
息がどこまで続くか?
わが
体力をメスにアピールしているのだ。
その証拠に、<ツクツクイ~ヨ~>は、最後の方で、
言葉が切れてゆく。
彼の歌を、人間に変換してみよう。
「俺は強いぞ~俺は強いゾぉ~俺は強いぃゲホッ、」
さらに、
「俺はつよゲホっ、つよゲホゲホっ、きぃぃぃ~」
っとなって、
突然、黙る。
彼は、述懐する。
(今回は何回、ツクツクイ~ヨ~を叫べたかな?)
そして、次に向かう。
「俺は強いゲホッ、俺はゲホッ俺ゲホッ・・・」
(はあはあ、何回できたかな?カッコよかったかな?)
ここで、場所を移動する。
(よし、もう一度何回叫べるかチャレンジしてみよう)
「俺は強いゾ、俺はゲホっ、俺はゲホッ、・・・」
(たぶん、やったな、記録を作ったナ!
今の、彼女は聞いてくれたかな?)
夏休みの宿題、研究結果。
≪ツクツクボーシは、息の長さを競っている≫
≪夏休みの宿題 ツクツクボーシ≫2012;9月15日