
<下北半島の田んぼに立つ魔除け?>
「イシマルさ~ん、最近、一日に使う写真が多くない?」
はい確かに、多いです。
では、いい訳をします。
海に行くとネ、
素晴らしい朝日とか夕陽とかが、出て、沈んで、
すぐに、100枚くらいシャッターを押してしまう。
山に行くとネ、
ブロッケン現象とか、モルゲンロートとか、
美しい現象に出会うと、
100枚くらいシャッターを押してしまう。
ウインドで海上を走っていると、ついつい
カメラの被写体になって、100枚は軽く超えてしまう。
そんな写真が、保存され、隊列をなして、
陽の目をみるのを待っているのです。
私がこのコーナで何か、お馬鹿な話しをするたびに、
今か今かと首を長くして待っているのです。
数万枚になんなんとする美しか写真が、
立候補すべく四角四面で、待っているのです。
ところが、待てども待てども、出番がやってこない。
なぜか?
理由は簡単。
自分らと同等か、あるいはそれ以上の写真が、
毎日毎日、次から次へと、更新され、蓄えられ、
一枚二枚が、選出され、世に出ていくものの、
残された数百枚数千枚は、ピクチャという名の、
深い金庫の中に埋没しているのである。
それでもいつかは、世に出てやるぞと、
美しさを整え、変わらぬ姿を貫き、
あくまで静かに潜んでいるのである。
っと、時折・・
ほんの時折、思い出したかのように、
深い年月の昔の写真が掘り起こされ、
やっとの思いで、陽の目をみる事がある。
きっと、その写真は、
撮られた当時は一切関心がなかった事柄であったのに、
今見返してみると、非常に興味深い写真だと、
改めて、その価値が見出されたのだ。
この大きな太鼓は、どこにあったのか忘れた。