
飛行機会社が、新たな発表をしてくれた。
それによると、離陸及び、着陸時に、
カメラが使用できるかもしれない。
これまで、この機内アナウンスに泣かされてきた。
「この先、すべての電子機器の電源をお切り下さい」
昔、スチュアーデス、今、客室アテンダントの、
言葉が響く。
<すべての電子機器>って、何?
飛行機の窓枠から、はるか数千メートル下の、
素晴らしい景色を、カメラで狙っている私がいる。
数千メートルでは、あまりにも遠すぎて、イジイジする。
出来れば、地上に限界まで近づいた写真を撮りたい!
撮りたいのだが、件のアナウンスが、それをやめろと言う。
「電源を切れ!」
アナウンスに、素直に従う私がいる。
従う私の公共心は、優れていると自負している。
そんな折、
航空会社が、カメラOKをアピールしてきた。
条件付だが、緩めてきた。
離陸と着陸の15分間とは、最高のショットチャンスなのだ!
そ、そ、そですか。
撮るです・・
航空至近距離写真、指震えるです・・
ディズニーランド、撮るです・・
羽田空港、撮るです・・
東京湾横断道路、海ホタル撮るです・・
ウインドサーフィン三浦半島、撮るです・・
ウインドサーファーが走っているのが撮れるです・・
だって、これまで肉眼で、その光景を見ていたのです。
はるか5000mの上空から、
窓枠掴んで、吼えていたのです。
「おぉ、ウインドの岩崎君が走ってるぅ~」

翼の横に隣の飛行機が