昨日、肺活量の驚くべき友人を紹介した。
では、もう一人、ご紹介しよう。
<ツッシー>
このコーナーにたびたび登場するウインドサーファーである。
すでに50才を超え、見た目は華奢である。
細いと言って差し支えない。
その体を表現すると、
インナーマッスルだけで生きていると云い換えていい。
≪めんかぶり≫
小学生の頃、プールで、めんかぶりをやらされた。
腕を前に伸ばしたまま、バタ足だけで進む泳法だ。
「ツッシーさぁ、めんかぶりでどれだけ進める?」
『・・・?』
「じゃあ、お風呂の洗面器に顔を浸けて、
どれくらい我慢していられる?」
『3分・・』
「さんぷん!?」
『ごめん、4分』
「ウゲッ、よんぷ~ん?!」
『わかんない』
わかんない、というツッシー。
試しに、私がやってみた。
ケロヨンの風呂オケ底を見ながら、我慢する。
気が狂わんばかりに、我慢する・・
プファワ~
「何秒?」
『42秒で~す』
私の人間ドッグで蔑まれたなりの数字が記録された。
さて、ツッシーだ。
ズブリと顔をつけて、静かになる。
静かになったまま、なんの変動もない。
1分・・
2分・・
3分・・過ぎたあたりで、
ストップウオッチが止まってしまっている事に気づいた。
「あの、ツッシーさあ、生きてたら、
小指か何か動かしてくれるぅ~?」
ピコっ
その後、二度ほどピコっと小指が動き、計測されないまま、
実験は終わった。
なんでこんな驚くべき人間が、二人も私の近くにいるんだ?
えっ、まだいるの?えっえっ?だれだれ?