
列車の4人がけの座席である。
窓の下にテーブルがある。
その下を覗いてみたら、昔懐かしいあるモノがあった。
何でしょうか?

答えは、<栓抜き>
今や、ビンを車内に持ち込んで飲む人は殆どいない。
プラスチックか紙パックである。
ところが、その昔、飲み物はビンが主流だった。
「さあ、コーラでも飲もう!」
お父さんの声に、子供たちが狂喜する。
さあ、と言ってコーラビンを取り出したものの、
栓抜きを忘れた事に、しばし沈黙が襲う。
子供たちが泣き出す。
そんな時、ふと、テーブル下を覗きこんだお母さんが、
「ほら、こんな所に、栓抜きが!」
再び子供たちの嬌声が挙がる。
それほど、栓抜きは貴重であり、
又、忘れられる最右翼の道具でもあった。
ゆえに、栓抜きが無いとわかった場合の対応策が、
いくつか考案された。
《ドアノブで開ける》
金属のノブに、栓を引っ掛けてこじるのである。
ドアが壊れる恐れがあり、
やめろと言われた。
《テーブルの角で開ける》
テーブルの端っこに栓を引っ掛けて、
上から思い切り叩くと、開いた。
しかし、テーブルに栓のギザギザが残るので、
やめろと言われた。
《100円ライターで開ける》
ライターを2個使い、テコの原理で開ける。
やはり、ライターが壊れて危ないので、
やめろと言われた。
《2本のビンで開ける》
ビンとビンを反対向きにし、栓と栓を絡ませる。
そのまま、上下に引っ張る。瞬間的に力を入れると、
どちらかが、カシュッと開いた。
しかし、開いたビンが上のビンだった場合、
液体が吹き出るので、
やめろと言われた。
《歯で開ける》
最も原始的な方法であり、拍手喝采となるのだが、
時折、歯が欠けるヤツが出て、
やめろと言われた。