
<世界の車窓から>の番組が、毎年カレンダーを作っている。
非売品なので、売ってはいない。
ロケに行った折、ディレクターがシャッターを押した写真を、
12ヶ月の表紙に載せている。
コレが素晴らしい写真なのだ。
「よくぞまあ」
思わず声が出てしまうほど、いいアングル、いい切り取り、
美しい景色、そして列車。
あるいは、現地の人々の表情。
カメラマンでもないディレクターの腕がいいのか?
被写体がいいのか?
「よくもまあ」
毎年毎年できてくるカレンダーに感嘆詞が漏れる。
カレンダーの表紙には、英語も表されている。
《SEE THE WORLD BY TRAIN》
<車窓>という、日本語独特の趣を,
英語では、表現しきれないものとみえる。
車窓とは、窓枠から見える光景であり、
窓枠そのものでもあり、
見ている人の心象風景でもある。
このカレンダーは、
<お世話になっている方に、お配りする>という
カレンダーの本来の配られ方をしている。
だから毎年、お世話になった方に手渡しでお配りしている。
お配りした挙句、ハッと気付くと足りなくなり、
自分の分が無くなるなんて年があいつぐ。
今年もそうなる気がする。
だから、滝田くん、君にはお世話になってるかもしれないけど、
カレンダー観たくなったら、ウチに来て観てネ。