
「イシマルさん、むか~し、一緒に仕事させて貰いました」
メークさんの若い女性がのたまう。
『えっ、何の時だろう?』
「コンビニのドラマでした」
『ああ~そうだったネ・・でも、ついこの間だヨ』
「え~
むか~しでしたよぉ~」
隣に、マネージャーがいたので、確かめる。
4年前だと断定してくれる。
『ほら、4年前、この間じゃないか』
「え~
むか~しなんだけどなあ~」
ふむ、彼女は20代中盤とみえる。
そりゃそうだろう。
彼女の年代の4年間は、長い。
様々なことが次から次に起こり、時計の針が分単位で過ぎてゆく。
21才と22才の差も大きい。
よもや4才。
そこいくと私なんざ、4年も、10年も同じだ。
ついこの間である。
私の4年前とは、
ウインドサーフィンのスピードチャレンジの一回目の年である。
ほら、ついこの間じゃないか。
今年で3回目なのだが、4年も経ったとは思えない。
彼女が言う「むかし」ではない。
いや、彼女の場合、「むか~し」であるのだが・・・
私の場合の、「むか~し」とは、40年も50年も前になるので、
このコーナーの《昔々のお馬鹿な話》も、
《むか~しむかしのお馬鹿な話》に改名した方がいいかな。
『ねえねえ、じゃ君のむか~しむか~しはいつなの?』
「え~そんなの、ものごころ付いてないから解らないですよぉ~」
ふ~~ん