
「ヨロン島に行ってきます」
事務所のマネージャーに伝える。
「はい」と応える。
毎年、「ヨロン島に行ってきます」と伝える。
毎年、「はい」と応えが返ってくる。
しかし・・・
どうやら、マネージャーは、
私が海外に出かけていると思い込んでいる。
パスポートを持って言葉の通じない島に行っていると思っている。
改めて口に出して言ってみれば、さもあらん。
「ヨロン」
バリだの、パラオだの、ヌーメアだの・・
語感的には、外国の島だと言えなくもない。
連絡は、携帯電話でするので、どこにいるのか分からない。
っという状態が、しばらく続いていたのだ。
いまでは、その場所をしっかり把握しているのだが、
気づいた時には、かなり驚いた事だろう。
なんせ、沖縄でもなく、
鹿児島県なのだから・・・
「ええ~~鹿児島県なんですくわぁ~?」
「くわぁ~」と驚いたアナタに追い打つ。
沖縄県が日本に復帰する前には、日本最西端は、
ヨロン島だったのだ。
その為、新婚旅行のメッカとなっていたのだ。
その当時、旅行に訪れたお二人の植樹がアチコチに見られる。
随分大きくなっている。
ソレもその筈、40年以上時が経っている。
ヨロン島は、リピーターが多い島としても名が高い。
だから、島に旅人が行くと、島人は、
「お帰りなさい」と挨拶をしてくれる。
そして、私は、島人でない人にまで、
「お帰りなさい」と云われた事がある。
《お帰りなさい》2013;1月13日参照
そのお母さんと二人の子供に、又、挨拶されたのだ。
される度に、子供たちは大きくなってゆく。

あかないドアは木で塞ぐヨロンのバス