
「さあ、明日から、台湾だ!飛行機は羽田空港からだ!」
ウインドサーフィンのスピードチャレンジ再び!
その前日、旅の準備で忙しい日に、仕事の依頼が入った。
『出発の前日にロケがあるんですが』
マネージャーが恐る恐る私に打診する。
250キロのウインドの道具を、梱包しているその日に、
ロケに行かねばならない。
それはそれでしようがない。
「何時までロケあるんですか?」
『夕方まで』
翌朝、6時に250キロの荷物を抱えて、羽田に行くゆえ、
前日のとしては、あまり嬉しくない情報だ。
「仕方ありません、で、そのロケ地はどこですか?」
『それが・・・』
マネージャーが口ごもる。
「どこ?」
『は・・・はねだなんです』
へっ?
なんですと・・・羽田?
羽田空港でロケなんて、役者になってから、一度もない。
初めての事である。
そ・それが、羽田に行かねばならないピンポイントの前日に、
羽田でロケ!
コレを
僥倖と言わずしてなんと言う。
いっきまぁ~す、250キロの荷物抱えて、行きま~す。
えっ、羽田から旅立つ人にインタビューをするって?
それだったら、
私をインタビューした方がいいんでないのかい?
羽田を旅立ちますヨ。
待てよ、あまりの僥倖には、裏があるかもしれない。
そう、我らの前に立ちはだかった障害とは・・・

台湾の食堂で昼飯を