
「台湾のポンフー島に、台湾一古いお寺があるから、
そこでおみくじ引いてきて」
台湾料理屋のファファのママが言う。
4年前からそのお寺に通っていたのだが、
いつも修復中で、入れなかった。
今回、ついに中を観る事が出来た。
勿論、おみくじを引いてきた。
台湾のおみくじは日本の物とかなり違う。
引き方が、ユニークだ。
台湾に行った際に必要なので、しかと覚えていただきたい。
まず、器に入った複数の棒の中から一本を引く。
そこに、アナタが手に入れるであろうおみくじの数字が書いてある。
次に、木で出来た三日月型をしたモノを、二つ手で持つ。
そこで、お祈りをする。
自分の名前と願いを、祈願する。
その三日月の木を、床に投げる。
三日月は表と裏があり、表は赤く塗られており、丸みがある。
裏は、木そのままで、平たい。
ここでルールがある。
基本的に、3回投げる。
投げた二枚の木が、表と裏という関係で、床に転がれば、OK。
表表、裏裏であれば、そこで、おしまい。
おみくじを引けなくなる。
3回チャレンジして、
3回とも、表裏という関係に転がって、初めて、
おみくじが手にできる。
つまり8分の1の確率だ。
すると、先ほど引いた棒の数字が、生きてくる。
その数字が書いてあるおみくじを手に入れるのだ。
おみくじ自体は、日本のおみくじとよく似ている。
良い悪いの運勢を述べている。
さて、旅立ちの運勢やいかに?
明日から、ウインドサーフィンのスピードチャレンジで、
台風並みの強風の無人島に向かうのだ!
っと、ここで、通訳の劉さんが固まった。
『・・・・・』
「ねえ、何と書いてあるの旅立ち?」
『聞かない方がいいです』
「ええぇ~教えてくださ~いヨ~!」
『・・・
風と波の災いがふりかかる』
「・・・・・・・」



「風と波の災いがふりかかる」