
スキーは、不思議なスポーツだ。
5分リフトに乗る。(休んでいる)
1分で滑り降りてくる。
10分リフトに乗る(休んでいる)
3分で降りてくる。
一日こんな時間を過ごす。
トータルしてみる。
3時間リフトに乗り、40分滑っている。
5時間リフトに乗り、1時間滑っている。
実働時間は、一時間に過ぎない。
これを、ウインドサーフィンと比べてみよう。
30分ウインドで走り、10分休憩する。
1時間ウインドで走り、10分休憩する。
トータルしてみる。
3時間ウインドで走り、1時間休んでいる。
トータルすると、逆転している。
感覚的には、スキーは休み時間が多い。
まるで、サーキットトレーニングそのものだ。
短距離走者の筋肉が育つ。
喋り方を変えると・・
「ガ~と行って、しっかり休む、ガ~と行ってしっかり休む」
これが、ゲレンデでの楽しみ方だ。
この「ガ~」の部分で、どういうパフォーマンスをするのかが、
スキーの醍醐味らしい。
らしい・・と言ったが、そうでもないらしい。
「ガ~」の後の、休む時間を主眼においている方もいる。
むしろそのリフトタイムが、メインだと主張してやまない方もいる。
「イシマルさん、リフトは休みじゃないです」
『へ?』
「イシマルさん、<私をスキーに連れて行って>と言いましたネ」
『うん』
「その言葉は、こうも言い換えられます」
『エッ?』
「
私をリフトに乗せて」