スキーを全く知らない人が、スキー場を見たらどう思うだろうか?
スキーやスノボーをやっている人たちは、
リフトは、移動手段であり、休憩時間だと考えている。
ところが、ここに子供を登場させてみよう。
子供は、リフトが大好きだ。
リフトとは、
巨大な移動マシンである。
リフトに乗るとは、アトラクションなのである。
ディズニーランドの乗り物と、さした違いはない。
料金を払い、順番を待ち、後ろから高速でやってくる椅子に、
首尾よく座らなければならない。
上手く座れれば、あとは、高台から景色を眺めながら、
風をきって上昇してゆく。
「やったぁ~!」
スキーを知らない人が、この光景を見たら、こう言うだろう。
「リフト遊びをする為に、皆、少しでも早く、
リフト乗り場に向かっているんですね、足に何か付けて」
そうなのだ、スキー場の主役はリフトであって、
そこに駆けつける為に、最も速い履物がスキーやスノボーである。
「おい、今度、アッチのリフト乗ってみよう」
聞こえてくる会話は、やはり、リフトの話だ。
今日何本リフトに乗ったかの話題で持ち切りだ。
だからこれからは、ウチを出る時に、こう声をかけなければならない。
「リフト乗りに行ってくるネ~」