
昨日、ナレーションブースが暗い話をした。
では、驚きの事実を教えよう。
《ナレーションブースに冷暖房はない》
ないと断言すると、お叱りの声が発せられるので、
ないところが多いと云い換えよう。
なぜか?
その部屋は、音に敏感な造りになっている。
したがって、風が噴き出る音も、超のつく敏感さで、
ひろってしまうのだ。
家庭用のエアコンなど、モッテノホカである。
室内装着のエアコンは、音が出る。
だから、どこかでコシラエタ冷風なり温風を、管を通して、
運んでこなければならない。
その管を通して、外の雑音が泥棒のように入ってくるのも、
阻止しなければならない。
この工事がややこしい。
その挙句、「もういいや」ってなことで、
空調設置が見送られることがあるようだ。
後始末は、我々ナレーターに押し付けられる。
冬は、セーターに羽毛服という、山籠もり状態で、録音をし、
夏には、Tシャツ一枚で汗ビショになりながら、喋っている。
喋っていない時間は、センスが大回転だ。
幸い、今やっている《とことん歴史紀行》や
《世界の車窓から》では、エアコンが活躍してくれている。
ところが、そんな恵まれた環境ばかりではない。
ナレーション出勤には、センスとタオルが必需品なのだ。
ま、私的には、
そんな自然の熱さ寒さの中で喋るのは好きですがネ。