京都に、《流れ橋》という橋がある。
台風など大水が出ると、
橋脚の上の部分が水で流される仕組みになっている。
そうする事で、橋全体の崩壊を防いでいる。
昨年の台風でも、やはり流れた。
最近は、流される頻度が高い。
流される度に、架け替えなければならない。
その費用が、問題なのだ。
0が7つも付く金額がかかる。
寄付で賄われると云うのだが、
地元の負担は、いかばかりか・・
時代劇などで、盛んにロケをさせて頂いている流れ橋。
普段は、地元の通行手段となっている流れ橋。
観光客が、わざわざ観にゆく流れ橋
欄干も何もない橋なので、渡るのに、ちょいと注意が必要だ。
はじっこを通るのはヤメタ方がいい。
とはいえ、先日、自転車で観に行ったら、
昨年流されてからそのままになっていた。
流された姿を、川床に降りて観察してみると、
この橋の大きさと、橋脚の立派さに驚かされた。
木造りの橋げた、がずらりと並んだ光景は、迫力がある。
人が、ヨイショヨイショと、担ぎ上げた汗を感じる。
大昔に人々がどうしても欲しかった交通手段。
つまり、現代の飛行機のようなものだ。
「アッチ側に、簡単に渡りたい!」
「よし、橋を造ろう!」
「増水が多いから、流れ橋にしよう!」
『あ~あ、又、流れちゃったぁ~』
復活の頼りは・・・寄付なんだとか。