トイレの手洗いが自動センサーになって久しい。
手を差し伸べれば、感知して、水が出る仕組みになっている。
なっている筈だ・・
手を差し出した私が、固まっている。
(水が出てこない)
私の手を感知していないらしい。
前後左右に動かしてみる。
手を振ってみる。
出したり引っ込めたりしてみる。
出ない・・
いったん引っ込めて、もう一度差し出す。
(出ない)
二度三度繰り返す。
すると・・突然、機嫌が治ったのか、
水が正常に出だす。
コレって、なんだろう?
私の場合、この戦いがしょっちゅうである。
あえて、戦いと表現した。
自動トイレを使用する機会の3分の1の確率で、
この戦いになる。
使用方法に何か、個人的な欠陥があるのだろうか?
周りの人のやり方を観察してみても、
さして変わらない。
手を差し出すスピードが速い訳でも、
ノズルから、近すぎたり遠すぎたりする訳でもない。
まっとうなシグサだと自慢していい。
ところが・・なぜか、3回に1回、
水が一発で出てこない。
水が出てもいないのに、手をブルブル震わせている私を、
隣の人が横眼で見ている。
寂しげな同情のまなざしを残して、去ってゆく。
うぅぅ
何か、間違いを犯しているらしいのだが、
その間違いが、何なのか、わからない。
いったん引っ込めて、
2回目に出るのなら、まだいい。
3回目でも反応しない時には、諦めてしまう時すらある。
私がトイレから出てきて機嫌の悪い顔をしていれば、
そのケーズである。
そして、最近は、新たなワザを開発した。
いったん手を引っ込め、その場を去ろうとし、
次の瞬間、サッと目にもとまらぬ速さで差し出すのである。
いわゆる、
フェイントだ。
器械にフェイントが効くのかどうか定かでないのだが、
今のところ、このワザが功を奏している。
蛇口は、私のフェイントに見事引っかかって、
水を吐き出すのだ。
(へへぇ~んだ)
同じ悩みをお抱えの方・・
フェイント戦法をお試しあれ!
東京タワーのトイレ