岩礁地帯探検中の事だ。
神奈川県、三浦半島の海岸線を伝い歩いている我が探検隊だ。
その岩礁の上に、面白い人工物を見つけた。
岩に、<丸い穴>があいている。
直径30~40cm、深さ10cmほどの穴が、
整然と並んでいる。
まるで、
竪穴式住居の柱の跡のようである。
さらに、その近くに、大きな水槽のようなモノもあった。
硬い岩を、まるで、ナイフでスパッと切ったような断面に、
首を傾げ、見入る。(冒頭写真)
(コレは何だろう?)
この岩礁地帯を通るたびに、疑問が湧いていた。
この場所に、漁師さんの番屋(ばんや)でもあったのだろうか?
番屋があったにしても、
ココは台風の高波がぶちあたる岩礁の上である。
ナゾだ・・・
っと、そのナゾが、ある場所で解き明かされた。
先日、三浦半島は逗子市の市役所の前を歩いていた。
ガラス越しに、大きな絵が見えた。
すぐに、ドアをくぐり、絵の前に立つ。
その絵の一部分に目が釘づけになった。
<番屋>を描いているのではないか?
ないか?と云う疑問形を通り越して、確信する!
過去に、岩礁地帯に番屋が建っていた時期があったのだ。
絵が証明している。
ナゾを解明するのに、最近は、パソコンを駆使するようだが、
足が解決してくれる事だってある。
足で発見した場合、この昂揚感は、はかりしれない。
絵の前に立ち続ける私は、フランダースの犬の、
ネロ少年そのものであった。
数年越しの疑問が、ス~と溶けてゆく・・・
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