
魚市場が好きで、旅に出ると、
その町の
漁港に朝早く行く。
まだ、薄暗いうちから、声が飛び交い活気がある。
南の小さな島の漁港に行った。
南国特有の派手な色の魚が並んでいる。

なんとか買えないものかと、近くにいた
おばちゃんに
声をかけた。 すると、実に気安くOKしてくれた。
赤やら、
緑の魚をせり落としてくれた。
おばちゃん、南国特有の
なまりが強く、
頭を柔軟にしていないと、何をいっているのか
わからない。
尋ねると、
魚屋さんらしい。
そういえば、10数年来の友人のおかあさんも
魚屋だったなと思い、ふと名前を尋ねると、
まさに、その
おかあさんだった!
なんという偶然!
10年前、その友人と真夜中に海にもぐり、
大きな魚(ミーバイ)をモリで突いてきた。
その魚で、
鍋パーティーをやろうということになり、
夜まで、彼の母親の魚屋さんに、預かってもらっていた。
そして、夕方、彼が魚屋に行ってみると、
突いた魚がない。
「ああ、欲しいという観光客に売った。」
とあっさり。
なるほど、その母親が、このおばちゃんなのか・・
太っ腹で、やさしいおっかあだ。
よし、鍋パーティーの続きをやろう~