つけペンで書く文字
e0077899_17191363.jpg
 昨日、つけペンの話をした。
つけペンとは、金属の先割れペンをインクの瓶につけ、
文字を書く道具である。

高校時代、このつけペンを使用していた。
受験勉強中の者としては、実に効率の悪い道具を使っている。
鉛筆と比べて、最大の欠点は・・《消しゴムで消せない》。
一度書いたら、ハイそれまでヨ・・
しかも、学校の教室でも、インクの小瓶を机の上に置いている。
こぼしでもしたら、大騒ぎである。
もちろん、テストの時だけは、鉛筆をつかったが、
常日頃は、つけペンである。
なぜか?
面白かったからである。
つけペンで書き進める操作が、楽しかった。
文字を紙に書くという動きが、感覚的に絵を描く作業に似ていた。

ところが、このつけペン。
消耗品である。
ペン先が金属な為、すり減る。
速くて10日、遅くてひと月もたない。
快適に書きたかったら、週に一回、ペン先を取り替えたい。
そう、そのペン先は引っ張れば、外れるようになっている。
文房具屋に行けば、先だけ束にして売っている。

で、もし、ペン先を変えずに使い続けたらどうなるだろうか?
右利きの人が、書き続けると、
先が割れた右側の方が、先から削れてゆく。
先っちょに付いている丸い金属は姿を消し、
やがて、右側は槍のように尖った刃物と化す。
すると・・・どうなる?

書いている時に、紙に刺さる
ペン先を右下から左上に移動する場合、特に刺さる。
よし、ここで文字の分類をしてみよう。

漢字は良く出来た文字で、ペンが刺さりにくい。
なぜか?
書き順が、すべて上から下。
左から右に書くように出来ている。
その昔は毛筆で書いていたであろうに、
まるで、つけペンの登場を知っていたかのように造られた文字だ。
で、ここで、平仮名の登場だ。
コレはつけペンの天敵だ。
右下から左上に上がってゆく行為を求められる。
<あ>、<め>、<お>などは、ペン先が刺さる筆頭だ。
特に、<ぬ>なんて、二度も輪を描いている。
例えば今、こんな文章を考えてみた。
 《阿呆な夢見る、寧々の母親の叔母》

コレをつけペンで書いても、さほど困らない。
なんたってほとんど漢字だ
さあ、ここで、平仮名に変換しよう。
《あほなゆめみる、ねねのははおやのおば》

どうです?すべての文字が、引っかかりを持っている。
先ほどの使い古したペン先で書くと、
紙は破れ、インクが滲み、やがて、
グチャグチャになった子供の絵が出来るだけである。

「じゃあ、万年筆はどうなんですか?」
アナタは当然の質問をする。
万年筆のペン先は、高値な金属で出来ている。
そんじょそこら使い続けても擦り減らない。
だから、本人も言っているではないですか。
「万年使える」と・・・
e0077899_17185798.jpg

by ishimaru_ken | 2015-07-11 05:40 | 昔々おバカな話
<< 漢字とひらがなとカタカナ ブラインドタッチのアンダンテ >>


検索

リンク集

以前の記事
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月

画像一覧