
昨日、階段を登る話をした。
背中にリュックを背負っている。
中に、2リットルのペットボトルが5本。
7キロのアレイが2本。
これで、24キロ。
そして、毎日、ペットボトルの数が増えてゆく。
さらに、靴は3キロの重りが入った特殊靴だ。
ガツン、ガツン・・
ビルの非常階段は鉄製。
午後には、真夏の太陽が非情にも、炎をなでつける。
10階まで10往復の、登り降り。
高低差300m。
途中に、飲み水のボトルを置き、ゴクリとやる。
《汗が噴き出す》
という言葉があるが、そのレベルではない。
ボタンボタン・・
階段を登る足元に、水たまりが出来てゆく。
まるでジョウロで水を撒きながら歩いているようだ。
「熱中症に注意しましょう」
テレビが喋っているが、私の場合、
自らの汗で水浴びしているようなもので、
リットル単位の水分が階段に散布されている。
水たまりで滑ると危ないので、毎回違う場所に足を置いている。
「36度を超えました」
テレビが脅している。
その36度は、百葉箱の中の温度だ。
実際の気温は、40度を超えているに違いない。
登り終わり、ティシャツを洗い、階段のひなたに干したら、
たった5分で乾いた。
「38度でした」
テレビが過去形で喋っている。
ふ~~ん