
ウインドサーフィンとは、どんな道具を使っているのか?
セール(帆)はどんなだか、ご存じだろうか?
セールにはサイズがある。
風が強くなれば、サイズは小さくなり、
弱くなれば、大きくなる。
例えば、風速10mほどの風ならば、6㎡くらいの大きさ。
5mの風なら、9㎡てな具合である。
台風並みに、20mの風ともなれば、3㎡のセールが登場する。
3㎡とは、ほぼひと坪だ。
つまり、畳2枚をささげて、荒海に乗り出している。
畳だと重そうなので、障子2枚と言い換えよう。
まてヨ、障子だと、濡れて破れそうだから、ビニールにしよう。
そう、
セールは、硬いビニールのような透明なモノで出来ている。
なぜ、透明なのかと云えば、向こう側が見えないと、危ないからだ。
そのビニールはグニャグニャしているから、
片側にマストという棒を通してしっかり立てている。
しかし、このままだと、人が持てないってんで、
マストにブームという横棒をくっつけて、
そいつを両手で持って、コントロールしている。
これを、風が吹く中、両手で引っ張るワケなのだが、
いくら剛力でも、二の腕が耐えられない。
で、どうするのか?
ブームにハーネスラインというヒモをぶら下げる。
そのヒモを腰のあたりに付けた、ハーネスという器具に引っかける。
つまり、自分の体重で、セールを支えるのである。
両手は、微妙なコントロールの為に使う。
セールに当たる強い風の力を、体重で支え、推進力に変えるのだ。
単純計算では、
体重が重い人ほど、大きなセールを使える。
結果、速く走ることができる。
実際は、そう単純にはいかないのだが、
どうしても単純に考えたい一部のウインドサーファーは、
体重を増やさんが為と称し、
ガバガバと喰らい、グビグビとビールを飲んでいる。
まあ、それなりに結果がでるものだから、助長し、
ガバガバ、グビグビは特権だと信じている。
「明日は、六畳間で走ってみるか?」