
ウインドサーフィンのボードとは?
ウインドのセールの説明はした。
ウインドは、ボードの上にセールを付けて走っている。
では、ボードはどんなだろうか?
ボードの中身は、ハッポースチロールだ。
ハッポー率を抑えた真っ白いスチロールの周りを、
薄く硬い物質で固めてある。
カーボンだのデビニセルだのハニカムだのと云う、
特殊素材で硬いボードを作り出す。
硬いだけではダメだ。
軽くなくてはならない。
最近では、4〰7キロの重さにまで軽く仕上がっている。
25年前の三分の一だ。
ウインドはスピードが命である。
速く走るには、ボードの軽さと硬さが不可欠であり、
肝心なのは、その形状だ。
昔のボードは長く細かった。
最近は、長さは短く、幅が広く、薄いボードに進化している。
この先どうなるか分からないが、
誰でも、時速50キロ以上出せるようになった。
60キロにも手が届く。
特殊なボードで、特殊な環境で走れば、
70キロオーバーも夢ではない。
現に、私が、73,71キロを出している。
ボードの下には、フィンがネジで装着される。
飛行機の鼻翼が逆さまに付いていると思えばいい。
ウインドが走っている時、このフィンだけが水中にある。
ボードの大部分は、空中を滑空している。
つまり、空を飛んでいるに等しい。
この状態はこう呼ばれている。
《プレーニング》
ウインドとは、いかにプレーニングさせるかというゲームだ。
中級者ともなると、プレーニングしない風の弱い日は、
海に出ない人が多い。
ウインドサーファーの会話の主流はこんなだ。
「(風は)ふいてる?」
『うん、走りそうだヨ』

風速25m、ボード幅43cm、セール5,3㎡