この装置の名前、知っておられるだろうか?
私自身、久しぶりに見た。
うん十年ぶりとも言える。
名前は・・・
《ダスターボックス》
ビルの階段などの壁に設置されている。
フタをパカっと開け、ゴミを入れ、閉じる。
すると、壁の向こうは、縦の筒になっており、
一階、もしくは地下まで、ゴミは真っ逆さまに落ちる。
ゴミ入れなので、ダスターボックス。
サスペンス映画では、脱出路の定番である。
いざという最終脱出路として、必ずここから逃げる。
なんとも都合よく出来ていて、
飛び降りた人物は、地下の柔らかいゴミの上に落下し、
ケガをせずに逃げられる。
しかし、実際は、落ちる箇所はコンクリーないし、鉄板の上である。
まともな体で、起き上がることすらかなわない。
昨日の、エレベーターの上部同様、
我らには、生涯使う事のない逃走路だ。
映画では、このあとレストランの厨房の中を走り抜ける。
サスペンスでは、調理ナイフを袖に忍ばせるのだが、
コメディならば、皿の10枚は割れ、
髪の上に、スパゲッティの残骸が乗っけられる。
「空調ダクトも逃走路ですよネ」
それは、間違いと言っておこう。
空調ダクトは、逃走用ではなく、進入路に使われる。
金網をそっと外し、もぐりこむ。
抜けた先では、けり開けるのが正しい使い方。
いずれにしても、ブルース・ウイルスの通勤路の一つだ。
開けると