

シベリアのとある村で、
何気なく写真を撮らせていただいた家屋。
写真を改めて見てみると、パラボナアンテナが写っている。
そのパラボナが錆びている。
パラボナが錆びるとは知らなかった。
海から遠く離れたシベリアの地である。
潮は無い。
素材が古いのか、それとも長い間使い続けているのか?
大きなパラボナに限って錆びているようだ。
そのパラボナの傾き方が異様だ。
殆ど水平線に向いている。
つまり、赤道上に静止している衛星に向けると、
水平線に近づく。
いかに緯度の高い地域かがわかる。
寒い筈である。
冬になると、マイナス30~40℃、
時にマイナス50℃を超える。
以前、築地魚河岸にある
マイナス50℃の冷凍庫に入った事がある。
ペチャクチャ喋っていたら、
急に胸が苦しくなった。
呼吸をしているのに、肺に酸素が回らないのである。
慌てて、何枚もある扉を走り抜け、外に飛び出した。
何が起こったのか?
喋ることで、
大量の冷たいマイナス50℃の空気を吸い込んだ。
肺が、瞬間的に凍ったのである。
機能しなくなった。
外に出て数十秒で、肺は解凍し、正常に戻った。
マイナス50℃とは、そんな極冷気だ。
そこに晒されているパラボナアンテナ。
鉄じゃなくても劣化し、錆びるのも仕方ない事だった。
ところが・・
こぶりな最近のモノは、錆びていなかった。
パナソニックと書いてあった。