
ラグビーのルールは、日々変わり続けている。
45年前のルールからすると、
隔世の感がある。
得点も、かなり違う。
トライ、及び、トライの後のキックポイントは、
3-2の時代があり、
4-2もあった。
現在は、5-2である。
これとて、将来変わるかもしれない。
では、ラグビーのルールは何を基本にしているのだろうか?
たぶん、この思想がラグビーというゲームを表している。
《攻撃の邪魔をしたらいかんヨ》
卑怯なマネとか、せこい振りとか、泣き言は許さんけんネ。
守っている側には、常に紳士たるマナーを求めている。
ここに、昔、無かったルールがある。
今回のワールドカップで、
しきりに審判が笛を吹く、ペナルティだ。
《ノット・ロール・アウエイ》
ラックという場面、
ボールを持っている側が、地面に転がり、
皆が密集しているシーンだ。
その時、ディフェンス側の人間は、その密集の中で、
邪魔な位置に意味なく寝転んでいてはならない。
「アンタの身体が邪魔なんだよ!」
攻撃側の人に思われてはならない。
転んでも、すぐに、その場から必死で離れなければならない。
その意思が見られないと、審判が笛を吹く。
ピ~~!
攻撃側に、ペナルティキックが与えられる。
ラグビーとは、イギリス発祥のスポーツ。
マナーという名の、
不文律の法律が支配している国のスポーツだ。
審判を騙すなど、もっての他!
正々堂々と闘え!
だから、密集の中で、インチキはするなヨ!
倒れて疲れていたとしても、
アナタが邪魔なんだから、すぐに、立ちなさい!
《ノット・ロール・アウエイ》