
ラグビーのルールをひとつ
《ノット10m(テンメートル)》
読んで字のごとく、10mないヨ。
ホイッスルが鳴り、相手が反則を犯すと、
我らにペナルティキックが与えられる。
その時、すぐにボールを蹴ったとしよう。
ところが、敵の選手が、キッカーの10m以内にいた場合、
再び、ペナルティが与えられるのだ。
ピ~~~
その代償は、10mの前進。
「蹴る選手の邪魔をするな」という法則だ。
つまり、ホイッスルが鳴って、自分たち側に非があったと察知したら、
すぐに立ち上がって、10mの輪から逃げなくてはいけない。
もし間に合わなければ、再び、ホイッスル。
すると、キッカーは、10m前進してくる。
すぐ又、蹴る。
おっと、10m逃げそこなった。
ピ~~~
又、10m前進。
それそれ逃げろや逃げろ!
代表レベルでは滅多にないシーンだが、
ぼやぼやしていると、このルール攻めにあう。
どんどん後退していって、トライなんて目にあう。
その昔、高校生レベルでは、時々お目にかかった。
《ノットテンメートルの罠》
子供の頃やった、鬼ごっこに似てなくもない。
このボールを蹴る役目は、
背番号9の、スクラムハーフがやるのだが、
彼は、きっと小学校の時、鬼ごっこが得意だったに違いない。
現日本代表の、田中選手にインタビューしてみたいものだ。
「鬼ごっこ好きでしたか?」

金庫から10m離れなさい!