《とにかく車は気をつけよう》
この交通標語が、飾られている場所は、
私の大分県の杵築市である。
大分空港から、20分も走った所にソレはある。
このシンプルな標語にいたく感動した友人のバタヤンが、
カメラに収めて、即送してきた。
『こ・こんなん有りましたでぇ~』
(彼はなんでそんな所に出没しているのだろう?)
あらためて、この標語を見て欲しい。
車
は気をつけよう・・と言っている。
車
に・・とは言っていない。
ここに、杵築警察署の広報の気概がみてとれる。
「車は気をつけよう」とくれば、
車すべてを敵にしている。
走っている車も、止まっている車も、
全ての車に気をつけろ!と注意している。
車は、恐ろしいものだと再認識させている。
そこで、
「車は気をつけよう」とストレートに書いて、
対象が車である事を際立たせている。
そして、頭に「とにかく」をかぶせて、
何はなくとも、何をしていても、なにはさておき、
「とにかく車は気をつけよう」
直接、我々の心に響くのである。
持ってまわった言い回しの標語より、
心に響いてくる。
お父さんが子供に言い聞かせているかの如くだ。
この標語の優れている点を、他の標語に当てはめてみよう。
例えば、
《痴漢に注意しましょう》
暗がりでよく見かける看板だ。
これだと、痴漢される側に呼び掛けている。
もっと直接、呼びかけるならば、
むしろ、こう書いた方がいいのではないか?
《
おい、痴漢するな!》