
美しい海を見る機会がある。
とんでもない美しい海を見る。
あ~コレはなんだろう?
この独特の色は、何と言えばいいのだろう?
俗に言う、《エメラルドグリーン》でいいのだろうか?
《ターコイズブルー》ってのもある。
私的には、《ソーダ色》という表現が気に入っている。
爽やかさを含んだ言い方だ。
そんな海を眺めていると、つい、
「飲めるのではないか?」
あり得ない考えが浮かんでくる。
100%飲めないのは、理解しているつもりなのだが、
心のどこかで、「飲んでみようか」誘惑が湧いてくる。
そして、実際、口に含んだ事があった。
ウインドサーフィンでその海面を滑走していた時だ。
喉が渇いていた。
あまりの水面の美しさに、身体を海に浸した。
両手で、水をすくい、ゆれる水を見ていた。
すると、どうしたことか?
その両手を口元に近づけ、ゴクンとやったのだ。
なぜかとか、その理由はわからない。
たぶん美しい海を飲みたくなったらしい。
この美しさは、一度飲んでおかなければならないと、
考えたようだ。
ゴクン
南国、サンゴ礁の海の塩は、濃かった。
川が少ないので、淡水が流れ込まない。
よって、塩分が強い。
その夜は、味噌汁を飲みたくなかった。