《パラダカールラリー》
通称、パリダカ。
パリから、アフリカのダカールまで、エンジンと名の付くモノで、
過酷なレースを繰り広げてきた。
現在は、アフリカの政情不安なども考慮され、
南米で開催されている。
それでも、表題は、《パリダカ》。
アフリカの砂漠地帯を走る過酷さを上回る、非情の世界がある。
南米では、標高4000mを遥かに超える地帯を走る。
この映像は、今や、《J SPORTS》でしか見られない。
その、ジェイスポーツだ。
パリダカをテレビの《J SPORTS》で観ていた。
番組の終わり辺りに、必ず出てくる男がいる。
ヒタイの広い、性格の明るい男だ。
マイクを持って、開けっぴろげなインタビューをしている。
時折、食べレポートまでしている。
ここで紹介しよう。
誰隠そう、我がイシマル探検隊の隊員、
杉山君だ。
パリダカのカメラ取材は、文字通り、カメラを持って、
車で追いかける。
または、回り込む。
プロのドライバー達が、渾身の力で運転している同じ道を、
アマチュアドライバーが追いかける。
連日、追いかける。
追いつかなければ、インタビューなんて撮れやしない。
画面で観ている限りでは、とても楽しそうにレポートしている。
まあ、彼はそういう性格の男だ。
我らと山に登っている最中も、奇声ばかり発している。
「アレ、見てくださいヨ!!」
ただの岩を見て、いたく感激したりする。
「コレ、何の木ですか?!」
『カラマツ』
「カラマツかあ~!」
常にオッタマゲーションが付いている。
「コレは?」
『トドマツ』
「トドマツかあ~!」
気付いたのだが、今月のテレビ表出時間は、
役者の私をさしおいて、彼が上回っている。
「コレは?」
『ジュウシマツ』
「ジュウシマツかあ~!」
『ウソだよ』
「ウソかあ~!」