
沖縄から飛行機で一時間、そこは石垣島。
石垣島から、高速船で30分、そこは、黒島。
名前を付けられたかたと云って、黒くはない。
周囲12キロ、最大標高14m。
ひらべったい、ピザのような島である。
産業は、牛を育てている。
子牛を育て、売る。
いわゆる黒毛和牛の元だ。
人工200人あまり。
少ないかもしれない。
見るからに、牛より少ない。
しかし、学校はある。
子供たちはいる。
その子供たちが、道に看板を立て、夢を書いている。
紹介しよう。

「
おおきくなったら
がっこうのせんせいに
なります」 小一

「
ぼくのゆめは ケーキや
さんになることです」 小一

「
勉強たくさんがんばれば
とっても楽しくなってくよ」 小五

「
自分のため 未来のための
家庭学習」 中一
黒島には、当然ケーキやさんは無い。
しかし、学校はある。
ゆえに、学校への道しるべは、学校としか書かれていない。
灯台も一つしかないので、灯台としか書かれていない。
この島は韻を踏んで、こう呼ばれている。
《牛と星の島》