先日、狩りだの、もぎだの、摘みだの、
様々な観光農園のアピールを、まとめてみた。
すべて、食べられるモノを羅列してみた。
で、さらなる先日、千葉県は、
暴走半島を旅してみた。
あっ間違った、
房総半島に春を探してみた。
そこには、<摘み>と表現する美しいモノがあった。
《花摘み》
花摘みませんか?
20年以上前から、房総の沿岸で、花を摘ませている。
ポピー、キンセンカ、ストックなどなど、
一本、10円~50円で、採りたい放題だ。
花だから食べられないが、一応、<摘み>の分類に入れてみたい。
この花摘みは女性に大人気だ。
観光バスから降り立ったおばちゃま達が、植木バサミ片手に、
花園に踏み込んでゆく。
採り放題ではないので、皆、暗算をしながら、摘み取ってゆく。
「え~とストックは、いくらだっけ?」
「ひとえと八重は値段違ったよネ!」
「誰か、計算してぇ~」
茶色い声・・・失礼、黄色い声がはずんでいる。
その脇で、所在なげにポケットに両手を突っ込んでいるのは、
オジサンだ。
くっついて来たらしい。
来させられたのかもしれない。
花摘みに興味が全くなく、
早く、食堂で海鮮丼を食べたいと願っている。
その証拠に、時折、ポケットから食堂のパンフレットを取り出し、
写真メニューを穴があくほど眺めている。
食堂に、チラチラ目をやり、腕時計をめくっている。
オジサン、たぶん、ビールも注文するだろな。
ナメロウ