とてもユニークなトンネルを見つけた。
私は、トンネルが好きである。
どの位好きかと言うと、
道路を走っていて、トンネルが現れると、にんまりする。
列車がトンネルに吸い込まれると、
目が輝き始める。
トンネルが連続している箇所を通過する際は、
心の中にティンパニが鳴り響き続ける。
地底探検をしている気分なのだ。
だから、トンネルを見つけると、とりもなおさず、入ってみる。
堀貫きトンネルなんかだと、鼻息が荒くなる。
ノミ跡に削岩した男たちの心意気を感じる。
見つけたトンネルは、千葉県は房総半島、イスミ市にあった。
入口は、普通のトンネルだ。
入った所から、出口が見える。
なんだか、三角形の形をした出口だ。
50mほど進むと、下り坂となる。
すると、さっき、出口だと思っていた三角形の下に、
本当の出口が出現したのである。
上下二重構造のトンネル出口だ。
恐らく、掘り進んだら、山の形の関係で、
上部に穴が開いたらしい。
ええいままよと突き進んだ結果、
特殊な形のトンネルが出来上がった。
トンネル上部に名前が書いてある。
《共栄トンネル》
伊豆半島には、天城トンネルという、
伊豆の踊子で有名な名所トンネルがある。
それに対して、わたし的には、このトンネルを、
房総半島の目玉としたいのだが・・無理かな?