昨年、庭の梅の木を切った。
切り倒した。
虫などが付き、どうやっても防ぎきれなかった。
拝んで切らせてもらった。
そこには、切り株だけが残った。
年輪は、40年近かった。
さて、今年、ふと見ると・・・
なんと、切り株から小枝が伸びて、花が咲いているではないか!
木の生命力を見た。
「生きているんだ」との、命のいぶきだ。
「生かせてくれ」との、はかない訴えだ。
《
桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿》という格言がある。
桜の枝は切ってはいけない。
しかし、梅は積極的に切った方が、強い梅の木になると云う意だ。
あくまで、
木の枝を題材にした格言なのだが、
木の幹にも応用できるかもしれない。
少なくとも、わが家の梅は、たくましく蘇った。
ひょっとすると、害虫に強い身体を獲得するかもしれない。
つまり・・・
「私にはもう、君は切れない」