俯瞰写真である。
どこか分かるかな?
一目で分った方は、かなりの観察力があるとみた。
考えて分かった方は、立体想像力があるとみた。
考えても分からなかった方は、あまり行った事がないとみた。
全くやる気のなかった方は・・・ま、いっか。
答えは、 《東京駅》
左側が、丸の内で、右側が八重洲口。
この駅舎、出来た当時は、この辺りで、かなり高い建物だった。
東京駅を見下ろせる建物など、ほとんど無かった。
しかし、102年も時が流れると、
周りから見下ろされる存在になった。
小学校の頃、とびぬけて大きかった長男が、
やがて、弟たちに抜かれてゆく様に似ている。
45年前の3月、九州は大分県から、上京し、
初めて東京駅に降り立った。
新幹線ではなく、寝台車《富士》号に乗って・・
晴れた朝、富士山の横を通過した。
思わず声が漏れた。
「ものすごくいっぱい土があるんじゃなぁ~」
17才の素直な感想だった。
そして東京駅に着いた。
再び、声が漏れる。
「うわぁ~大分市全部の人口が歩いちょる」
その足で、山手線に乗った。
一時間に一本あるかないかの日豊線しか見た事のない私。
「うへ~、列車が渋滞しちょるぅ~」