
「ご試食ください
辛いです。自己責任で」
こんなのアリだろうか?
どうぞ、唐辛子を食べてみておくれと薦めている。
最初に断っておく。
この店は、唐辛子屋ではない。
「辛いです」
当たり前です。
「自己責任で」
それは、危険だという警告ですか?
凄いな、この試食!
と云うより、コレは
試食と呼ぶのだろうか?
唐辛子を、マルまんま味わってみたりするだろうか?
試食して何が分かるというのだろうか?
どのくらい辛いか試すのだろうか?
ガブリッ
「ギャ~か・からいっ!」
そんで、買い求めるのだろうか?
試す人がいるから、こうやって、置いてあるのだろうナ。
であるならば、試してみたくなるのが、人の常だわナ。
おそるおそる、手を伸ばしてみた。
真っ赤なひと房を目の前まで持ってきて、
ゴクリとつばを吞み込んだ。
・・自己責任?
どうです?
アナタ試食してみます?

どうよ、この刈り方! イチイの樹