
驚くべきは、86才の監督!
映画監督だの、テレビドラマの監督だのの中に、
高齢でもカクシャクと指揮を執る方が、おられる。
その中でも、群を抜いてお元気なのが、この方だ。
岡崎栄監督
NHKのドラマで、数々の賞をとっている方である。
55年前、1961年のドラマ
《若い季節》 岡崎栄演出
記憶している方は、かなり古い。
テレビ黎明期から、の創作者だ。
岡崎監督は、いまだ現役バリバリである。
撮影現場でも、座っている姿を見た事がない。
立っているどころか、走っている事もしばしばだ。
冒頭の写真によると、髪が黒々しているが、
染めている訳でも、増やしているワケでもない。
ナチュラル!
好奇心たっぷりで、常に、何かを面白がっている。
我々の用語では、撮影が早まる事を、『
まく』と呼ぶ。
岡崎監督の撮影現場は、常に
まいている。
朝から始まり、夕方ともなれば、1時間2時間は当たり前、
時には、3時間もまいていたりする。
あらかじめ決められた入り時間に、素直に入った役者は、
自分の出番が終わっている事すらある。
「え~セリフは?」
他の役者が喋ってしまった事もあった。
だからだろうか、役者は自覚して、
かなり早い時間に、現場に到着するようになる。
すると、
「おぉ、もう集まってるのか!」
ってんで、どんどん撮影がはかどる。
すると、もっと
まいてゆく。
昨日の撮影もそうだった。
私の本来の入り時間は、12時を指定されていた。
そこで、私は、2時間早く入った。
結果、ワンシーンの私の出番が終わったのは、12時前だった。
つまり、指定入り時間より前に、終わったのである。
危なかった。
ぼやぼやしてたら、出番がなくなっていたかもしれない。
恐るべし、86才!